この記事のポイント
- 首を回したときに一瞬ピリッとし、午後になると首の後ろが石のように重くなる方が多くいらっしゃいます。
- 腕を上げると肩が張り、ある角度で痛みが引っかかって腕が最後まで上がらないケースです。
- 椅子に長く座っているのがつらく、立ち上がるときに腰がすぐに伸びず、机に手をついて数秒止まってしまうケースです。
- 腰からお尻、太ももにかけてしびれが下りてくるケースがあります。

首の後ろから骨盤まで、痛む部位が違えば治療の順番も変わります
2026年11月6日
カテゴリー 痛みクリニック
メタディスクリプション 首の後ろ、肩、腰、下半身、体の左右差は、痛む場所こそ違っても互いにつながっています。部位ごとにどの症状をまず確認するのか、鍼・薬鍼・推拿療法をどの順番で行うのか、まず診察が必要なサインは何かをご説明します。
こんにちは。ヒョンインジェ韓医院 江南店(Acupuncture Hyunginjae Gangnam Diet Korea)のホン・ミョンフィ院長です。
「ここも痛いし、あそこも痛いんです」。痛みで初めて来院される方から、いちばんよく聞く言葉です。首の後ろがこわばったと思ったら肩がこり、腰が重だるくなって脚までしびれる、というお話が一度に出てきます。そのため私は、いちばん痛い場所からいきなり鍼を打つことはしません。どの部位が最初に崩れ、その影響がどこまで下りてきているのか、まず順番を見極めます。
以下は、部位ごとに私が確認する症状と治療の順番です。ご自身に当てはまる部位を探して読んでみてください。
1. 首の後ろ:午後になると重くなり、頭痛まで続くなら
首を回したときに一瞬ピリッとし、午後になると首の後ろが石のように重くなる方が多くいらっしゃいます。この重さが後頭部やこめかみの頭痛へと広がり、夜は首が気になってよく眠れず、翌日は集中力まで落ちる、という流れを繰り返してしまいます。
私は首の痛みを、首だけ切り離して診ることはしません。緊張した首の後ろや肩の筋肉は、まず鍼と薬鍼(漢方の有効成分をツボに注入する鍼)でほぐし、ストレートネックや前に出た頸椎のアライメントは推拿療法(韓医学の手技による骨格矯正)で整えます。筋肉だけをほぐしても数日でまた重くなり、骨格だけを整えても硬くなった筋肉が再び引っ張ってしまうからです。
生活の中では、ひとつだけ変えてみてください。寝る前の30分だけスマートフォンを置くだけでも、睡眠と頭痛がそろって楽になることが多くあります。
2. 肩:腕がある角度で止まってしまうなら
腕を上げると肩が張り、ある角度で痛みが引っかかって腕が最後まで上がらないケースです。服を着るときや棚の上の物を取るときに動きが止まり、痛む側を下にして寝ると目が覚めてしまうこともあります。
私はまず、どの角度で止まるのかを確認します。硬くなった肩関節の周りは、鍼・薬鍼・吸い玉(カッピング)で炎症と緊張を鎮め、推拿療法で肩と肩甲骨が一緒に動けるよう回復させていきます。肩は、肩甲骨が連動して回ってこそ腕が最後まで上がるからです。
痛む範囲が狭くなってから動かしましょう。壁に手をつき、指で一段ずつ腕を上げていく軽い可動域運動を、治療と合わせてご案内します。痛いのを我慢して無理に最後まで上げるのは、かえって回復を遅らせます。
3. 腰:立ち上がるときにすぐ伸びないなら
椅子に長く座っているのがつらく、立ち上がるときに腰がすぐに伸びず、机に手をついて数秒止まってしまうケースです。「腰の奥がひんやりする」「重だるい」と表現される方が多くいらっしゃいます。
私は腰を診るとき、骨盤も一緒に診ます。鍼・薬鍼でまず痛みを和らげ、推拿療法で骨盤と腰椎のアライメントを整えます。ただし、ここで終わるとまた痛くなります。痛みが落ち着いた後は、腰を支える体幹(コア)の筋肉とお尻の筋肉を鍛えてこそ、再発を防ぐことができます。
ゆっくり始めましょう。まだ運動に負担を感じるなら、ランニングよりも平地のウォーキング、水泳、エアロバイクのような低負荷の有酸素運動からおすすめします。腰への衝撃を抑えながら、骨盤まわりの筋肉を目覚めさせることができます。
4. 下半身:片方の靴底だけが極端にすり減るなら
腰からお尻、太ももにかけてしびれが下りてくるケースがあります。また、左右の脚の長さが違って見えたり、片方の靴底だけが特に早くすり減ったりするなら、骨盤のゆがみを疑ってみる価値があります。毎日同じ側に体重がかかっている証拠だからです。
私はしびれとゆがみを分けて対処します。ゆがんだ骨盤は推拿療法で矯正し、しびれがある場合は神経が圧迫されている部位を探して鍼・薬鍼治療を並行します。治療後は、左右の脚の長さと骨盤の高さがそろったかを毎回あらためて確認します。
靴を裏返してみてください。靴底のすり減り方は、来院時にお持ちいただくと、普段の歩き方を知るためのよい手がかりになります。
5. 体の左右差:肩よりも骨盤から診ます
写真を撮るといつも片方の肩が上がっている、ズボンが片側にばかり回ってしまう、脚を組まないと座りにくい、という方がいらっしゃいます。ご本人は肩が問題だと思って来院されますが、実際には下のほうから始まっているケースが多くあります。
私は肩よりも骨盤から診ます。骨盤が傾くと、その上の背骨がバランスを取ろうとして曲がり、その結果、肩の高さまで変わってしまいます。そのため、まず骨盤を推拿療法で整え、その後に背骨、肩の順番で矯正します。順番を逆にすると、肩を整えても骨盤が再び引き下げてしまいます。
習慣も一緒に見直しましょう。脚を組む、バッグをいつも同じ側にかける、片足に重心をかけて立つ、といった毎日繰り返す姿勢は、治療の効果を一日に何度も元に戻してしまいます。どの習慣から直すべきかも、治療の中で一緒にご案内します。
こんなときは、治療よりも先に診察を
脚が急にひどくむくんだり、片方のふくらはぎが熱く硬くなったりした場合、しびれとともに力が入らずつま先を上げにくい場合や、歩くとふらつく場合は、別の病気の可能性があります。腰痛とともに排尿・排便が思うようにできない、股の周りの感覚が鈍くなったといった症状があれば、すぐに医療機関で診察を受けてください。このような場合、鍼や推拿療法から治療を始めることはしません。
よくあるご質問
Q 複数の部位が同時に痛いのですが、一度に全部治療しますか?
一度にすべてを扱うのではなく、順番を決めます。多くの場合、痛みがいちばん強い場所と、問題が始まった場所(主に骨盤や首)をまず診て、その後につながっている部位へと進みます。
Q 推拿療法は何回受ければよいですか?
ゆがんでいた期間や生活習慣によって異なります。初診でアライメントと動きを確認したうえでおおよその計画をお伝えし、来院のたびに変化を確認して調整します。
Q 運動はいつから始めてもよいですか?
痛みが落ち着き、日常の動作が楽になってきた時点からです。最初はウォーキング・水泳・エアロバイクのような低負荷の運動と軽い可動域運動から始め、筋力トレーニングは段階的に増やしていきます。
首と肩、腰と脚が一緒につらいときは、いちばん痛い場所よりも、どこから始まったのかをまず考えてみてください。ヒョンインジェ韓医院 江南店にご来院の際は、いつからどの部位がつらかったのか、普段の姿勢や習慣もあわせてお伝えいただくと、治療の順番を決める助けになります。専門的な診療に代わるものではありません。
この記事は一般的な健康情報であり、個人の診断や治療方針に代わるものではありません。症状の原因や治療については、医療者の評価で確認してください。
以上、ヒョンインジェ韓医院 江南店(Acupuncture Hyunginjae Gangnam Diet Korea)のホン・ミョンフィ院長でした。
英語・日本語・中国語でのご相談が可能です。
駐車のご案内:建物内の駐車用エレベーター(機械式駐車場)をご利用いただけます。SUVや大型セダンでお越しの場合は、事前にご連絡ください。
ご予約はお電話またはホームページからお問い合わせください。
ソウル特別市江南区駅三路1キル20 2階・3階
tel. +82-2-540-8875




